サンアクアTOTO&ミュージアム&入浴体験に行ってきました!
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2023年01月28日
1月24日、博多南駅から新幹線に乗り小倉に向かいました!
小倉にTOTO本社がある事はご存じかもしれませんが、本日のメインはサンアクアTOTO工場見学です!
サンアクアTOTOとは福岡県・北九州市・TOTOの共同出資による第三セクター方式のTOTO特例子会社で設立からこれまで「ノーマライゼーション」を推進し、障がいのある人とない人が共に働くことを当たり前の日常としています。
実際に製品が作られている現場や、働きやすい環境づくり、様々な仕組みなどを見せていただきました。
⇩その人にあった高さを選択できる仕組み
まず会社紹介と本日の見学プログラムを、視覚に障がいのあるスタッフさんに説明していただきました。
勤続10年とおっしゃっていました。
工場内ではTOTOの水まわりに関する部品、JIS規格のものなど組み立て、検査、梱包、発送まで行っています。
別棟ではDTPやアンケート・商品保証書の管理、作図など業務されています。
また、点字印刷の部門では外部からの注文も受けており、特に1つ1つ作られた点字名刺が好評との事です!
[サンアクアTOTOさんのHP:オフィスサポート業務から注文できますよ。]
工場内では車椅子の方も同じフロアで業務をされています。整頓・清潔が保たれており、加えて様々な工夫がされていました。
コードや配線などは全て天井から吊るしているので床は完全にフラットです。
障がいのある部分も不自由度もそれぞれです、合った作業分担とスケージュールが組まれており〝自分のペース〟をまわりも理解し合っています。
掃除道具や窓の施錠の位置などの見える化は認識のしやすさを第一に色やマークなどが簡潔に成されており、いかに身の回りの案内や看板が見にくいであろうと気づかされました。
「改善活動」と呼ばれる仕組みづくりは特別な機器を用いるではなく、手作り感いっぱいの試行錯誤の結晶でした。
気づきがあれば働きかけ、動きができ、ものができてしまう…すごいですよね。
⇩床から高さのある窓が開放的な食堂。リフレッシュできます!
特に興味深かったのは「改善室」です。
ああしてほしい、ここは変えたい、もっと良くしたい、など頭の中で思案しがちな事を公言しカタチにするかなり実践的な場所です。
ぜひこれは家庭にも持ち帰って、改善タイムあるいは改善ノートなどを取り入れたいなと思いました。
⇩天井の高さは防煙のため。何メートルかは見学の際に教えてもらえます。
身体的また精神的なサポートや日々の体調管理、補助具の安全確認など、これらはわたしたちの日常生活と変わりはありません。
家庭にお子さんやお年寄りがいれば環境を整え、ご近所や学校で話をしたり地域で情報交換をする。
それにだれでも不調に弱ることもあります。だれかがサポートしてくれる、そんな当たり前が社会や企業では途切れてしまっています。
スタッフさんがわたしたちに伝えてくれたことは、よりたくさんの人にまず知ってほしい、と言うことでした。
自分の身の回りの不便に目が向き、家庭や地域に目が向き、社会に目を向けることができたら環境は変わるのかもしれません。
見学のご案内は直接、サンアクアTOTOさんへお問い合わせください。
⇧こちらの写真は社長がピンときた仕組みです。
通常手すりを取り付けるとスペースを要する分、紙巻器がさらに手元から遠くなってしまいます。位置も高いか低いか…微妙な配置になってしまいます。
一目瞭然、この位置に紙巻器を配置したいんですよね。
解決を目の当たりにしてトイレではしゃぐ社長でした。
他にも感嘆する箇所が数あり、実際にご自宅をバリアフリー設計されたスタッフさんのお話を聞く事もできました。
丸一日お話を伺いたいくらい参考になり、一同認識改めました。
リフォームの三浦では、バリアフリー改修のご相談も多くありますので大変大きな意欲に繋がりました。
サンアクアTOTOは不便や改善の余地ある状況をどんどん変えてゆく事を、日々実践しているアグレッシブな工場でした!
後半はTOTOミュージアムへ移動します。
次回のブログは 『ミュージアム&入浴体験』 おたのしみに!